水溶性の補酵素で、すべての細胞にごく少量必要とされ、ビタミンHとも呼ばれる。多くはタンパク質やポリペプチドにアミド結合した状態で存在しており、肝臓・腎臓・脾臓や、酵母や牛乳、卵白に含まれる。ヒトの腸内細菌が作り出すことも知られている。
オキサロ酢酸脱炭酸酵素など、カルボキシル基や炭酸の転移酵素の補酵素として働き、リジン残基に共有結合している。このビオチン化リジン(ビオシチン)付近の配列は保存されている。
とった特徴から、アビジンとの結合を利用したタンパク質や有機分子のコンジュゲーションに用いられることが多い。