核酸の突出末端は酵素によって平滑末端にすることができる。酵素によって平滑化後の配列が変わることがあるので注意。
突出末端を平滑化するには、次のような酵素活性を利用する。
合成活性と分解活性によって、生成される末端の配列が異なってくるので、断片のライゲーション時には注意が必要である。
市販されている平滑化キットの多くは、T4 DNAポリメラーゼを利用しており、5'→3' 合成活性によるFill-inと3'→5' エキソヌクレアーゼ活性が同時に進行する。ポリメラーゼによるFill-inのためのdNTPが必要。(キットなら、バッファーは同梱されている。)
5'→3'活性(▼部分)でfill-inされる。
3'→5'エキソヌクレアーゼ活性(X部分)で削りこまれる。
Vendor | 平滑化キット内の酵素 | Web上の情報 |
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TaKaRa Bio | T4 DNAポリメラーゼ | Googleで検索 |
ニッポンジーン | T4 DNAポリメラーゼ | Googleで検索 |
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(2006.3.10 現在)